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【特集】ロータリーバルブの
“機種選定”
粉体ロータリーバルブメーカーの探し方ガイド » ロータリーバルブでよくあるトラブルと原因となる粉体の特性 » 賦形性・凝集性によるアーチ形成の原因

賦形性・凝集性によるアーチ形成の原因

幅広い産業で用いられているロータリーバルブ。粉体を安定して供給するための装置ですが、粉体の特性によっては入口付近に凝固が発生し、アーチングやブリッジングと呼ばれる閉塞が発生することもあります。

この現象は単なる詰まりよりも厄介なトラブルとなり、供給停止や品質低下を招くこともあるため、原因を理解して適切な設計や対策を講じることが重要です。

アーチ形成(アーチング)やブリッジングとは

アーチ形成(アーチング)やブリッジングとは、粉体がロータリーバルブの入口付近で固まり、流れを完全に遮断してしまう現象です。粉体同士が凝集して強固なアーチ状構造を作るため、単なる詰まりとは異なり大きな問題になりやすいです。供給の停止や品質の不安定化につながる恐れもあることから、早期に兆候を見つけ、適切な対策を行うことが必要となります。

アーチ形成の原因

凝集性の高い粉体は、ロータリーバルブの出口部で構造的な支持を得ることでアーチやブリッジを形成しやすくなります。特にホッパーやサイロでは、壁面に粉体が固着して上部のみが空洞化する現象も見られます。

また、摩擦力や粉体圧が大きい場合には、排出口からわずかに粉が流れるラットホール状態に陥ることも。粉体が偏って流れるファネルフローに壁面付着や圧縮が加われば、入口付近に強固なアーチ構造が形成されます。

これらの現象は、ロータリーバルブ内部でも同様に起こるため、単なる詰まり対策ではなく、設計や粉体特性を踏まえた根本的な対応が必要です。

トラブルの影響

アーチが形成されると粉体の流れが止まり、供給停止による工程中断や製品品質のばらつきが生じます。また、機器には余分な負荷がかかることとなるため、摩耗や運転異常のリスクも高まります。

機械事故や粉塵曝露といった安全面での危険を考慮すれば、除去作業を人手で行うことは推奨できません。

一度形成されたアーチは非常に強固で、振動を与えるだけでは崩れにくく、かえって閉塞が進行する恐れもあります。

アーチング対策と装置設計のポイント

排出口形状の最適化

排出口の設計は粉体の流動性を左右する重要な要素。たとえば、径を広げたりホッパーの角度を鋭角にすれば、粉体が自然に流れる状態を作ることができます。あるいは偏心形状を採用すれば、滞留を防いで出口部の流動を安定させ、アーチ形成のリスクを大きく低減させることも可能です。

バイブレータやノッカーの活用

仮にアーチが形成されても、振動や衝撃を与えることで強制的に崩すことは可能です。たとえば、バイブレータやノッカーは粉体の排出を補助する有効な手段。頑固な閉塞にも対応可能です。

ただし、設置場所や振動強度を誤ると機器損傷や過剰振動の恐れがあるため、設計には十分な注意が求められます。

エアレーションによる流動化

粉体を流動化させることで、出口部での固着やアーチ形成を未然に防ぐことができます。たとえばエアレーターの設置や、多方向からエアを供給するエアレーションホッパーなどは有効な手段と言えます。粉体に微細な攪拌を加えることで、入口付近に固まりができにくい環境を保ち、流動の安定化に寄与します。

マスフロー型ホッパーの採用

ホッパーの流動形態はアーチ形成を大きく左右する要因。粉体全体が均一に流れるマスフロー型を意識した形状に設計すれば、滞留や偏流を防ぐことが可能です。

また、サークルフィーダーのような装置を組み合わせれば、入口付近での偏りを抑えられるため、アーチ形成の根本的な解消が期待できます。

まとめ

アーチングやブリッジングによるロータリーバルブの供給停止は、粉体の凝集性だけでなく、排出口の形状や補助装置の有無などが複合的に影響します。以下、重要ポイントをおさらいしましょう。

これらを踏まえた装置設計と運用により、アーチングのトラブルを未然に防ぎながら、安定した粉体供給の実現を目指すことができます。もとより、扱う粉体の特性を理解した上で適切なロータリーバルブを選定し、事前に対策を講じることが重要です。選定に迷う場合には、提案力に強みを持つロータリーバルブメーカーへ相談するとよいでしょう。

また、アーチングやブリッジングは本来ホッパーやサイロの排出口で起こる現象ですが、ロータリーバルブの口径が小さい場合には、その狭さが粉体の流動を妨げ、つまりの原因となることがあります。そのため、扱う粉体の特性に応じて口径を適切に大きく設計することも重要です。

ロータリーバルブメーカーを
提案内容から選ぶ

扱う材料が異なる業界から選ぶ!ロータリーバルブメーカー3選
    材料を設備へ供給してくれるロータリーバルブ。扱う材料の粒度や粘性、温度などに合わせてバルブを選ぶことで、生産効率を向上したり、故障によるコストを削減したりしてくれます。 ここでは扱う材料が異なる業界からおすすめのロータリーバルブメーカーを紹介します。
SITUATION 1

豊富な選択肢から
適切な機種を
提案してほしい

フルード工業
フルード工業
引用元HP:フルード工業株式会社公式HP(https://www.fluideng.co.jp/)

フルード工業の特徴

フルード工業は、今回調査したメーカーのなかでも最も多い26モデルのロータリーバルブを展開(※2)。これまでの経験を活かし、豊富なラインナップから粉体に応じて適切に機種選定することを得意としています。

※参照元2:フルード工業公式HP (https://www.fluideng.co.jp/products/feeder/rotary_valve.html)

公式HPで「選定力」
について詳しく見る

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SITUATION 2

製造ラインも含めて
総合的
提案してほしい

ツカサ工業
ツカサ工業
引用元HP:ツカサ工業株式会社公式HP(https://www.tsukasa-ind.co.jp/)

ツカサ工業の特徴

ツカサ工業は、製造ラインも含めた総合的な提案にも強みのあるロータリーバルブメーカーです。顧客へのヒアリングを通して、粉体の総合エンジニアリング企業ならではの視点で問題点を分析し、課題解決につながる1台を設計・製造しています。

公式HPでラインナップを確認する

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SITUATION 3

海外拠点にも
国内と同様に
提案してほしい

アイシン産業
アイシン産業
引用元:アイシン産業株式会社公式HP(https://www.aishin-sangyo.co.jp/)

アイシン産業の特徴

アイシン産業は、日本だけでなく中国やタイ、インドといった海外に拠点を持ち、世界中に顧客を抱える粉体用マシンの専業メーカーです。現地に日本の技術員を派遣し、日本の技術と品質を海外でも展開。顧客の依頼に対し、スピーディーな製造、サポートを行っています。

公式HPでラインナップを確認する

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※選定条件
2023年6月19日時点、Googleで「ロータリーバルブ」を検索した際に公式HPが表示された会社のうち、公式HP上にロータリーバルブの図面、仕様、寸法といった情報が記載されているメーカーを選定。
上記条件に絞った23社のうち
① フルード工業:ロータリーバルブのラインナップが一番多い
② ツカサ工業:製品すべてがオリジナル仕様に対応している旨を記載
③ アイシン産業:ロータリーバルブのラインナップが2つ以上あり、もっとも多く海外拠点を有している