本記事では、ロータリーバルブをライニングする目的や、ライニング加工が施された製品の事例について解説します。
ロータリーバルブのライニングは、特定の運用環境における性能向上や耐久性の確保を目的とした重要な加工手法です。特に腐食性の高い粉体を扱う環境や、高温・多湿などの過酷な使用条件下では、ライニングによってバルブの耐久性や保護性能が向上します。
ライニングは腐食性環境において、ロータリーバルブ内部の部品を腐食から保護します。腐食による劣化を抑えることで、長期間の稼働安定性を保つ効果が見込まれます。
オールチタン製のバルブは高価ですが、ライニング加工を施したバルブを用いることで、コストを抑えつつ、必要な耐腐食性を確保できます。経済的負担が軽減されるため、導入のハードルも下がります。
ライニング加工は高度な技術を要する工程であり、適切に施すことで製品の品質が向上します。特に、チタンと母材の境界が滑らかに融合している仕上がりは、高精度なライニング技術の証しといえます。

腐食ガスや海水などの腐食性環境での使用に適した製品です。ライニング加工によって、オールチタン製と比較してコストを抑えつつ、耐腐食性を確保しています。チタンと母材の接合部は、仕上がりが滑らかで接合部の判別がつかないほどです。
参照元:株式会社片桐鉄工所(https://www.katagiri-tekkou.co.jp/seihin/rotary.html)

内部清掃が頻繁に必要な工程に適したロータリーバルブです。粉乳・乳糖・粉糖・顔料など、付着しやすい粉体を扱う際の清掃作業に適しています。付着性の高い粉体をスクレーパーでしっかり落とせるほか、ノブねじを工具不要で取り外せるため、ローターやスクレーパーの脱着が簡単で清掃性に優れています。
参照元:フルード工業株式会社(https://www.fluideng.co.jp/products/feeder/rotary_valve/sanitary_type/sa.html)

耐摩耗性、耐侵食性、耐高温性、耐破砕性を備えたセラミックライニングのボールバルブです。セラミックには、自己洗浄性と自己湿潤性があり、シール面のスケールや接着剤を洗浄し、長期間の気密性を維持するのに役立ちます。ストレートスルーの設計のため、バルブが開いたとき、チャンバーがブロックされません。また、流路表面にリブのないCボールにより、固着や詰まりのリスクを低減します。さらに材料の滞留を抑える構造により、結晶化による開閉不良のリスクを軽減します。
参照元:fuvalve(https://www.fuvalve.com/ja/product/c-type-ceramic-lined-half-ball-valve/)
高機能なロータリーバルブを低コストで導入したい場合や、耐久性を向上させたい場合には、ライニングの活用が有効です。使用目的に応じて、ライニングの導入を視野に入れるとよいでしょう。
以下の「他にも読まれている関連記事」では、目的に応じたメーカーの探し方等、ロータリーバルブについて幅広いテーマで掘り下げています。こちらもぜひ参考にしてください。
グリスなどの「コンタミ」を防ぎ、「洗浄時間」を劇的に短縮したい

駆動部と軸受を機内から完全に隔離したアウトサイドベアリング構造を全機種に採用。軸受部のグリスが食品側へ混入するリスクを根本から防ぎ、製品の安全性を確保。
片側支持のサニタリー構造により、工具を使わずに短時間で分解・洗浄が可能。清掃作業の時間を短縮し、ライン稼働率の向上と作業者の負担軽減を実現。
粉体原料の付着や詰まりを防ぐ多彩な対策仕様を搭載。原料変質やライン停止を防ぎ、安定した生産を支える。
高価な製剤の残留ロスを防ぎ、「歩留まり」を改善したい

ローターを簡単に取り外して内部まで洗浄できる構造により、高薬理活性製剤にも対応。洗浄作業を効率化し、品質リスクを抑える。
短時間で簡単に分解・再組立できるため、多品種生産時の洗浄や段取り替えにかかる時間を短縮し、ライン稼働率を向上。
製剤から原薬の空気搬送まで圧力差のある工程にも対応。低圧用・高圧用の2タイプを揃えているのでラインの条件問わず導入可。
国際防爆規格に準拠し、高負荷による「エア漏れ・摩耗」を防ぎたい

世界20,000台超の設置実績(※)とATEX/IECEx準拠設計により、国際プラント設計への承認と安定稼働を両立。設計リスクと保全コストを低減。
高剛性ケーシングと強化軸受による重工業仕様設計で、高圧(~3.5 barg)・高温(~150 °C)環境下でも安定稼働。設計段階でのリスクと運転中のトラブルを抑制。
高差圧でもリークを最小化する堅牢構造により、システム効率を維持しつつ省エネルギー化を実現。安定供給で製品品質のバラつきを防ぐ。