ロータリーバルブでよくあるトラブルには「異物混入」「詰まり」「噛み込み」「異音」「粉漏れ」の5つがあります。
その主な原因は扱い品である粉体の特性です。それぞれの粉体が持つ特性に応じた機種選定ができていないケースで、これらのトラブルが起こりやすいといえるでしょう。
ここではロータリーバルブで起こりやすい代表的な5つのトラブルと、その原因となる粉体の特性について紹介します。
また、ロータリーバルブはサポート対応なども含めて自社のニーズにマッチする製品選びが重要です。以下のページではおすすめメーカー3選を紹介しています。自社に合った製品をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
付着性を持つ粉体を扱うロータリーバルブでは、詰まりの症状を発生することがあります。粉体を扱う限り、まったく付着しないというケースは考えにくいため、扱い品の付着性についてしっかりと検討することと、適切な機種選定が必要です。
付着性を持つ代表的な粉体には、グラニュー糖や食塩などがあります。詰まりが起こりやすい場所としては、ローターのポケットがよく知られており、重度になるとサニタリー型やスクレイパー付きローターへの交換といった対策が必要です。
ロータリーバルブの噛み込みの原因となる「噛み込み性」は、振動や製品の破損などに繋がります。
また、その特性に起因して他の問題も起こりうるので、特性を理解したうえで、噛み込み性に強いロータリーバルブの導入など、具体的な対策を取る必要があります。
ここでは、噛み込み性を持つ代表的な粉体や発生場所、対策について紹介します。
ロータリーバルブの「噛み込み」の
原因となる噛み込み性について
ロータリーバルブの使用中に異音が発生した場合、故障や何らかのトラブルが原因と考えられます。
主な原因となるのが、扱い品の噛み込み性。ここでは、異音の原因となる噛み込み性の解説や、その他にどういったトラブルが考えられるのか、また回避するにはどういった対策をとればいいのかをご紹介します。
ロータリーバルブで粉漏れが起きる大きな原因に摩耗性があり、大きく硬質摩耗と腐食摩耗に分けられます。
硬質摩耗の原因となる摩耗性を持っているのはセメントや珪砂などで、腐食摩耗の摩耗性を持っているのは活性炭などです。硬質摩耗の場合、上下のガス圧に差があると、リークエアに乗って高速通過する摩耗性の高い粉体がクリアランス部や周辺の摩耗を加速させやすくなるため要注意です。
腐食摩耗は腐食性を持つ扱い品に触れ続けることで起こるため、一気に進むことは少なくジワジワと悪化するケースが多いといえるでしょう。
「異物混入」は溶着性・固着性を持っている粉体を扱うことで起こりやすいロータリーバルブのトラブルです。
溶着や固着した粉体がはがれて混入するトラブルですが、異物混入という一般的な呼び方ではなく汚染を意味する英単語を用いて「コンタミネーション」と呼ばれることがあります。コンタミネーションは食品など厳しい衛生管理が求められる現場で多く使われている呼び方です。
溶着性・固着性を持つ代表的な粉体には、それぞれポリエステルやポリエチレン、グラニュー糖やでんぷんなどがあります。
ロータリーバルブの「混入」の原因となる
溶着性・固着性について
粉体を安定して供給するために欠かせない装置となるロータリーバルブ。しかし粉体が入口付近で固まるとアーチ形成(アーチング・ブリッジング)が起き、流れが完全に遮断されてしまうこともあります。
この現象を引き起こす要因は、主に粉体の凝集性や摩擦力、粉体圧など。複合的な要因によって遮断現象が発生し、結果として供給停止による工程中断や品質のばらつき、機器への負荷増大や安全リスクを引き起こします。
有効な対策としては、排出口形状の最適化、振動・衝撃装置やエアレーションの導入、マスフロー型ホッパー設計など。適切な装置選定と運用を実行することで、安定した粉体供給の実現につながります。
アーチングやブリッジングはもともとホッパーやサイロの排出口で生じる現象ですが、ロータリーバルブの口径が小さい場合には粉体の流れを妨げ、詰まりを助長することがあります。粉体の特性に合わせて、余裕を持った口径で設計・選定することが安定供給のためには欠かせません。
インバータに表示される「異常(エラーコード)」は、過電流・過電圧・過負荷・過熱など、さまざまなトラブルの兆候です。
これらはロータリーバルブ側の噛み込みや詰まりなど、機械的な負荷が原因となっていることも多く、放置するとライン停止や設備故障につながるため注意が必要です。
そのため、エラーの種類を理解し、機械側と電気側の両面から原因を切り分けたうえで、適切な対処と再発防止策を取ることが重要です。
インバータの故障や異常が自社で解決できない場合、専門業者との修理・交換交渉が必要になります。
交渉が不十分なまま依頼すると、復旧までの時間が長引いたり、コストや今後の故障リスクが適切に管理できなかったりする可能性があります。
そのため、事前に必要情報を整理し、スピード対応・技術力・保証体制などを確認したうえで、自社に最適な業者を選定することが重要です。
世界情勢の影響による原材料価格の高騰が進むプラスチック加工現場では、利益確保のために製造工程における「原材料ロス」を極限まで減らすことが求められています。
特に樹脂ペレットの輸送では、ローターの隙間に材料が挟まる「噛み込み」によってペレットが粉砕・白化し、成形不良や廃棄ロスに繋がるトラブルが頻発します。特殊なローター形状や精密なクリアランス調整を備えた高精度バルブへリプレイスすることで、歩留まりを劇的に改善することが可能です。また、BCP対策として代替原料へ切り替える際の排出トラブルを防ぐポイントについても解説しています。
グリスなどの「コンタミ」を防ぎ、「洗浄時間」を劇的に短縮したい

駆動部と軸受を機内から完全に隔離したアウトサイドベアリング構造を全機種に採用。軸受部のグリスが食品側へ混入するリスクを根本から防ぎ、製品の安全性を確保。
片側支持のサニタリー構造により、工具を使わずに短時間で分解・洗浄が可能。清掃作業の時間を短縮し、ライン稼働率の向上と作業者の負担軽減を実現。
粉体原料の付着や詰まりを防ぐ多彩な対策仕様を搭載。原料変質やライン停止を防ぎ、安定した生産を支える。
高価な製剤の残留ロスを防ぎ、「歩留まり」を改善したい

ローターを簡単に取り外して内部まで洗浄できる構造により、高薬理活性製剤にも対応。洗浄作業を効率化し、品質リスクを抑える。
短時間で簡単に分解・再組立できるため、多品種生産時の洗浄や段取り替えにかかる時間を短縮し、ライン稼働率を向上。
製剤から原薬の空気搬送まで圧力差のある工程にも対応。低圧用・高圧用の2タイプを揃えているのでラインの条件問わず導入可。
国際防爆規格に準拠し、高負荷による「エア漏れ・摩耗」を防ぎたい

世界20,000台超の設置実績(※)とATEX/IECEx準拠設計により、国際プラント設計への承認と安定稼働を両立。設計リスクと保全コストを低減。
高剛性ケーシングと強化軸受による重工業仕様設計で、高圧(~3.5 barg)・高温(~150 °C)環境下でも安定稼働。設計段階でのリスクと運転中のトラブルを抑制。
高差圧でもリークを最小化する堅牢構造により、システム効率を維持しつつ省エネルギー化を実現。安定供給で製品品質のバラつきを防ぐ。